冬のツクツクホウシ

 つい先日は夏日という、2月としては記録的な暖かさでした。

 一転して今日は予想最高気温4℃とその差21℃、季節が2、3ヶ月逆戻りしてしまいました。

 寒い朝でしたがまだ雨が降っていなかったので7時前に庭に出てみたら、冷え切った空気の中、なんとセミのツクツクホウシが鳴いているではありませんか。

 まさか、と思いながら聞いていると、今度はウグイスの鳴き声が聞こえました。ウグイスはまだ季節的には早く、特にこんな寒い日に出てくることは滅多にありません。

 声のきこえる方をじっとみてみると、電線に一羽のモズが。

 鳴くたびに小さく尾羽が動きます。つまり、声の主はモズだったのです。

 モズは獲ったカエルなどを柑橘類やバラなどの棘に刺しておく「早贄=はやにえ」が有名ですが、他の鳥などのモノマネもするんですね。嬉しい発見でした。

 それにしても、夏のツクツクホウシの鳴き声を半年過ぎた今でも記憶しているとは驚きです。

 そういえば、モズは漢字では「百舌」あるいは「百舌鳥」と書きますが、このものまねの習性に因んでいることに、あらためて合点がいきました。