月と金星と—

はや2月、如月になりました。

私は、冬場は毎朝6時過ぎに庭に出るのですが(ちなみに夏場は5時)、まだ夜明け前、南東の空に下弦の月がはっきり見えます。

月の右上に見えるのはもちろん明けの明星、金星です。

で、そのずっと離れた右上に見える惑星が気になっていました。

位置の移動はあれ、1月上旬から見えています。

今はほんと便利ですね。例えば下のサイト。

https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2019/01-topics02.html

「月」「金星」で検索すると、すぐ「木星」が出てきます。

木星の半径は地球の約11倍、金星は地球の隣、地球よりやや小さいくらいの惑星ですから、木星が金星より小さく見えるということは、いかに遠いかということです。

でも惑星ですからね、宇宙の大きさをつくづく感じます。

ふと、「冬の星座」という歌を思い出しました。

「もの皆憩えるしじまの中に」という歌詞が口をついて出てきましたが、この歌はもともとアメリカのウィリアム・ヘイス作詞作曲の「愛しのモーリー」という曲が原曲だそうです。

大寒の風景

今は、一年で最も寒いとされている二十四節気の大寒。

もう1ヶ月も雨が降らず、カラカラ状態が続いています。地に生えている木々はどこから水分を取っているのか不思議なくらいです。

日本海側に住む方々から見れば、贅沢かもしれません。

さて、庭のバラは、もうそろそろ剪定や植え替えをする時期なのですが、まだ健気に咲いているものを見ると、もう少しそっと咲かせてあげたいような気もします。冬のバラは小ぶりなのですが花持ちが良く、1、2週間はこの状態を保っています。右奥の赤く見える花はギョリュウバイです。

右の写真は、庭によく来るジョウビタキのオスです。

以前ご紹介したメスと違い警戒心が強く、これ以上寄ると飛んで行ってしまいます。カッカッと、木を叩くような声で鳴きます。

調べてみると、ジョウビタキとは「ジョウ」と「火焚き」から成る名前で、「ジョウ」とは「尉」で銀髪を指し(オスの頭頂部から後頭部がやや白く見えるからでしょうか)、「火焚き」は鳴き声が火打石を叩く音に似ているからとか。

背景の青空が、いかにも上州の冬を象徴しているかのようです。

立春までもう少し。

蓼科の秋

10月下旬、蓼科にとんぼ返りで出かけました。

予報では雨と、あいにくの天気のはずが、いざ出かけてみたら小春日和に恵まれました。さすがに信州の山々となると、朝晩の冷え込みは平地とは比べものにならないほどでした。

その陽気のせいでしょうか、紅葉は言いようもなく華やかでした。

関東の平地では、紅葉はよく見ると鮮やかではなく、ややくすんで見えるものです。

ところが蓼科では、花のように鮮やかなのです。長い冬の前に一花、といったところでしょうか。

もうじき、初雪の便りも聞かれることでしょう。

(右はドウダンツツジ)

 

ヒイラギモクセイ

昨日の日曜日、台風25号の置き土産でしょうか、前橋でも季節外れの真夏日になり、親戚の告別式での参列者の喪服はいささか暑そうに見えました。

前回、ギンモクセイに触れましたが、ここ数日、我が家の庭先でもバニラのような甘い香りが漂っています。お隣さんのギンモクセイかと思っていましたが、なんと我が家のヒイラギモクセイの花の香りでした。

それもそのはず、調べてみたら、ヒイラギモクセイはギンモクセイとヒイラギとの交配種だそうで、香りはギンモクセイそっくりです。

葉の棘もヒイラギほどには固くなく、生垣によく利用されるそうです。我が家では、玄関へのアプローチ脇に庭木として植えられています。

まさに灯台下暗し。

ちなみにこの灯台とは海岸にある灯台ではなく、灯明台といって燭台や行灯に近い部屋の照明器具を指します。蛇足でした。

銀木犀(ギンモクセイ)

「—金木犀の咲く道を—」

キンモクセイの香りは秋本番の象徴のようで、思わず深呼吸したくなりますね。

以前はちょうど10月の運動会の頃、子供達の歓声とともに1週間ほど香ったものですが、最近は温暖化のせいかやや早くなったように感じます。

今年は、9月二十日頃から香り始めたと思います。

写真はお隣のギンモクセイで、高さ5〜6mの大木です。

キンモクセイは、ギンモクセイの変種だそうですが、いまやキンモクセイのほうが主流になってしまった感があります。

キンモクセイの花はオレンジ色ですが、こちらはクリーム色がかった白です。

キンモクセイの強く甘い香りに対して、こちらのそれは甘さを感じるもののややしとやかな香りです。個人的には神々しささえ感じます。

ちなみに、木犀(モクセイ)とは、その樹皮がサイ(犀)の皮膚の感じに似ているからとか。

時計の修理

診療室のクォーツの掛け時計が、日に10分以上進むようになりました。

左がその時計で、別段高価なものでもなかったのですが、木目の温かみが気に入っていたのと、廃棄することへの罪悪感から、修理できないものかとネットで調べてみました。

すると、ムーヴメント(機械の部分)の交換ができることを知りました。

なかには、ムーヴメント自体を直してしまうプロ顔負けの方もいるようです。

とにかく、これまたネットにて、同じサイズのものを探し交換してみました(サイズと、針を固定する軸の形状と長さが大事です)。

右が外したムーヴメントです。外す際、マイナスドライバーでちょっとこじるようにするのと、針の順番と表裏を間違えないように注意することくらいでしょうか、意外に簡単に交換でき、正常に正確に作動しました。締めて2000円弱。

こんなことでも、なんとなく嬉しいものです。

 

酷暑に咲く花

今年の夏は、とにかく酷暑の日が人間の忍耐を試すかのごとく続きます。

ただここ2、3日、朝晩の気温が20℃以下になり、猛烈な暑さの夏も少し出口が見えてきました。人間って、先の見通しがつくと現実の厳しさにも耐えられるんですね。

人間のみならず、草花も試練に耐えています。

そんな中、健気にも咲き誇っている花たちをご紹介します。

真夏のバラ、これは結構貴重です。

赤い花はラ・マルセイエーズ、かなり以前にもご紹介しましたが、私見ですが最もバラらしいバラです。夏の花はやや小ぶりですが、それでも元気をくれます。実は親株は5年ほど前に枯れてしまったのですが、たまたま挿し木にしておいたいわば子株が元気に育っています。

今月下旬には、バラは夏の剪定が待っています。

もうひとつの白い花は睡蓮、別名ヒツジグサです。

夏の未(ひつじ)の刻(13時から15時)に花を開くのでこの名前が付いています。

ベランダの睡蓮鉢に咲いていて、酷暑の中でも目に涼を運んでくれます。

台風12号

昨日28日、夕方から夜半に台風12号が関東に接近とのことで心配していましたが、幸い前橋には大きな影響はありませんでした。

一方で、甚大な被害に見舞われた西日本豪雨の被災地では、さらなる苦難を強いられることとなりました。焼け石に水かもしれませんが、先日、山陰地方のある町に心ばかりのお見舞金を送付しました。被災地の方々の折れない心と、一日も早い復興を願っています。

さて、この酷暑の季節になると、毎年お隣のアガパンサス(ムラサキクンシラン)が目に涼を届けてくれます。

昨今では、真夏日は3ヶ月にわたり続きます。ある環境学の権威の方が、今後の日本の四季は、春夏秋冬でなはく、夏夏夏冬になるとおっしゃっていましたが、残念ながら現実のものと実感しています。

国同士が、核で核に対抗している場合ではありません。

人間の英知を結集して、後に続く世代にかけがえのない環境を受け渡す方策を講じなければなりません。

シジュウカラ

ついに、憧れのシジュウカラを写真に収めることができました。

5月4日に蓼科に行った際、たまたまホテルの窓から外の植え込みを眺めていたところ、こちらの気配を感じなかったのか、数メートルの位置まで来てくれました。

自宅でも時々この鳥を見かけますが、警戒感が強いせいか、とても近づけませんでした。ちなみにこの鳥の名前ですが、「カラ」はスズメの仲間の総称、「シジュウ」は鳴き声を擬音化したのだそうです。

さて、自宅に帰ってから、シジュウカラはいないかと上を見上げると、なかなかの緑陰が見られました。

これはヤマボウシの木ですが、トトロの世界よろしく、我が家は軒先の木々のせいで、家の中は前橋にしては夏でも涼しく感じられます。

そのうち、木々に押しつぶされてしまうのでしょうか。

アイスバーグ(シュネーヴィッチェン)

連休後半も、ほぼ天気に恵まれました。

やや暑すぎた感もありますが、贅沢は言えませんね。

さて写真は、シュネーヴィッチェン通称アイスバーグというバラです。

白いものは駐車場のフェンスに咲き乱れるつる性のアイスバーグです。清楚で好きなバラの一つです(フェンスの赤いバラはドンファン)。ドイツで作られたバラですが、シュネーヴィッチェン(Schneewittchen)とはドイツ語で「白雪姫」のことです。イメージぴったりですね。ちなみにアイスバーグ(iceberg)とは英語で氷山の意味です。どちらも白いものですが、かなり表現するもののイメージが違います。

さて、隣のピンクのバラは、ブリリアントピンクアイスバーグといって、白いものの枝変わり(変種)です。最近手に入れたものですが、大きくなったときどんなふうに咲くか楽しみです。