偶然の出会い

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 8月も半ばを過ぎましたが、日中はまだまだ猛暑の連続です。
 ただ、朝5時頃はかなり涼しくなり、夏のゴールを予感させます。

 さて今回は、自宅のベランダの植物のうち、ちょっと変わった経緯で出会ったものをご紹介します。

 一番左は柿の苗だと思います。
 自宅の庭に私が生まれる前から大きな柿の木があります。
 高さは10mくらいでしょうか、ですから半分から上の実は採ることができませんから、ムクドリをはじめとする小鳥たちの餌となります。それが運ばれたものでしょう。実がなるのは8年くらい先のことでしょうか。

 真ん中の写真は、多分ザクロだと思います。
 やはり庭にあるザクロの実が、小鳥たちに運ばれたのでしょう。

 一番右は、グレープフルーツです。
 そう断定する根拠は、枝に柑橘系特有の大きなトゲがあること、葉をこすってみるとまぎれもなくグレープフルーツの香りがすることによります。
 これは鳥が運んだわけではなく、生ゴミ処理機に入れたグレープフルーツの実から芽が出たのです。
 実は、私はベランダの植物の堆肥として、生ゴミ処理したものを用土と混ぜて使っているんです。
 これは3年目で、やはり実がなったとしてもまだ数年先のようです。

 買ったものではなく、偶然何かの縁で芽が出たものには、また格別な愛着がわきます。
 この植物たちはすこぶる元気で、この厳しい夏も無事乗り切ってくれるでしょう.

7月の「ご意見ポスト」から

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ご意見−1
「かんごしさんと先生がやさしくしてくれたのでとてもうれしかったです。」

回答
 ひらがなが多いので、小学校低学年の方のご意見かと思います。
 日付も入れてくださいました。ありがとうございます。
 歯科医院がきらいにならないように、お互いがんばりましょう。
 
ご意見-2
「きれいになりました」

回答
 これも小学生のご意見かと思われます。
 何がきれいになったのか、スタッフ皆で考えていました。
 むし歯の治療?  口の中のお掃除?  はたまた例の観葉植物?でしょうか。
自分たちなりにその評価の対象に想像を巡らせてみるのもまた楽しみです。
 でも、本当はなんだったのでしょうか。

6月の「ご意見ポスト」から

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ご意見−1
「植物のメンテナンスが悪い。ほこりだらけ」

回答
 不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。
 院長の私が植物が好きなのでついつい徒長させてしまいます。
 また水やりばかりに目がいってしまい、葉の上にたまった埃に気づきませんでした。
 特に、ドラセナやパキラのように葉が大きく光沢のある植物では目立ちますね。
 タオルで拭き取ってみましたが、またお気づきの際は指摘していただけると助かります。
 よろしくお願いします。

ご意見−2
「とてもやさしく受け答えしてくれるのでうれしいです」

回答
 ご評価いただき、ありがとうございます。
 皆さんに対し、スタッフ全員が同じ態度で対応できるよう、心がけています。
 もし不快な対応等があった場合は、遠慮なくご指摘ください。
 皆さんのご指摘で初めて気づくということもありますので、よろしくお願いします。

ダブル•デライト etc.

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  先週、コンフィダンス開花のお知らせをしましたが、いよいよ他のバラの開花も本格的になりました。
 左の二つは同じ株の花ですが、全く別物のような表情をしています。
 また同じ花でも、咲き始めと満開、および散り際で色合いが全く変わります。
 また、フルーツ系の強い芳香もこの花の魅力です。
 花の名は、以前にもご紹介した、ダブル•デライト(Double Delight)です。
 「二つの楽しみ」といった意味でしょうか、「一粒で二度おいしい」=グリコのキャッチフレーズを思い出します。
 さて、この「二つ」が色の変化を指しているのか、あるいは色と香りのことなのか、いまだに謎ですが、いずれにしても楽しめるバラであることに間違いありません。

 もうひとつの写真は、赤いバラ(名前は不明)とヤマボウシの赤と白のコラボです。

コンフィダンス(confidence)

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 冬から春にかけての記録的な低温で桜の開花も平年より1週間遅れました。
 例年では5月の連休に、有名な前橋のバラ園のバラが咲き誇るのですが、やはり今年は遅いようです.
 我が家のバラの開花も今年ばかりは遅れ気味で、やっと早咲きのものが開花しだしました.
 写真はコンフィダンス(confidence:HT系)、フランス語読みですが英語では「コンフィデンス」で、自信とか、信頼といった意味です.
 実はこのバラ、バラに取り憑かれるきっかけになった代物です.
 20年前に購入した株は数年前、テッポウ虫に見事にやられました.
 でも、黄色とピンクの優雅なグラデーションを忘れることができず、3年前に再度購入しました.
 このバラの魅力を伝えられるような写真がなかなか撮れなかったのですが、今回はそれに近いものが撮れた気がします.
 香りも一緒に伝わればうれしいのですが。

4月までの「ご意見ポスト」から

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ご意見-1
「○○さん、ていねいで良かったデス。」
回答
 ご評価いただき、ありがとうございます。
 本人にもこのご意見、読んでもらいました。
 おそらくスケーリング(歯石除去)のことを指していらっしゃるのでは、と思います。
 スケーリング中、患者さんは、指先を通して術者(処置者)の動きのみならず、心の動きや性格まで敏感に感じとるものです。
 今後とも、指先で「思いやり」が伝わるよう、医院全体で努力していきたいと思います。

ご意見-2
「いちごあじのふっそをだしてください。(できたら)」
回答
 この字からすると、小学生以下のお子さんのご意見かと思われます。
 現在使っているフッ素は、味のないものと、ピーチ味、レモン味が中心です。
 イチゴ味で同様の効果のものがあるか、探してみます。

遅咲きのミモザ

 img_2003.jpg今年は年明けからの記録的な寒さのせいで、桜も遅れそう。
 東京の上野公園では、昨日(4/8)満開の桜の下で、花見を楽しむ人々がテレビで紹介されていました。
 桜の花より人の方が多いのではと思えるほど。
 前橋ではまだつぼみが開き始めたところ。
 でも気象予報では、今週は5月の陽気が続くとのことなので、一気に満開となるかもしれませんね。
 医院前のミモザ、ご多分に漏れずいつもより遅咲きです。
 ちょうど桜の露払いのようなタイミングです。
 

ゲンカイツツジ

 img_1991_edited-1.jpg 今年の冬の寒さは記録的、春は遠いと思っていたら、ベランダの白いゲンカイツツジが開花しました。
 そういえば、先週結婚式で訪れた東京の乃木神社境内の梅は満開でした。バラの新芽もここⅠ〜2週間でずいぶん大きく膨らみました。
 春までもう少しの辛抱です。
 

歯科用CT(プロマックス3D)の導入

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 今回も診療のお話です。
 今年2月末、かねてよりの懸案だった歯科用のCTをついに導入しました。
 私も57歳になり歯科の開業医としての先が見え始めた今、これから大きな借り入れをすることに迷いがあったのも確かです。
 しかし、生来の優柔不断な性格の私が身につけた処世術、それは既成事実から姿勢を決めるという方法です。この最近の私の流儀(笑)に従い、ついに心を決めました。
 別の見方をすれば、新規開業で返済が重くのしかかっている歯科医には、CTなどの高額医療機器を開業当初から導入することはかなりのリスクになります。
 30年近く地域で開業し、それなりに返済も終わっている私たちが、診断のためのより正確な情報を得るため導入すべきものではないか、とも思うのです。
 とはいえ、高額であることには変わりはないのですが。

 ところで、歯科にCTって何に使うの?と思われるかもしれません。
 実は、歯髄(歯の中の神経)の状態や歯槽骨(歯の周囲の骨)、歯の根の形といったものは、外からは正確には把握できないのです。
 ではこれまでどうやって治療をしているのか。
 実は、経験と手探りと試行錯誤でやっているというのが偽らざる事実なのです。
 病態の真の(真に近い)状態を把握しより適切な治療をしたい—こう思うのは、歯科医として自然な欲求なのです。

 さて、歯科用のCTはコーンビームCTといわれ、医科の一般的なCTと比べ、
・装置が小型
・照射範囲は限局されている
・より細密(0.1mm単位)な画像処理が可能
・金属等の影響を受けにくい
・放射線の照射線量が少ない
といった特徴があります。
 この装置を使って、治療でよりよい結果が出せるか、あとは使う私たちの力量が問われますね。
がんばります。

 

あの日のわたし

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 年明け早々、一冊の本が送られてきた。
 宮城県の海岸近くの町で津波に被災した、大学の後輩からだった。
 タイトルは「あの日のわたし」。
 東日本大震災を直接、あるいは間接的に体験した方々の手記99通を編集したものだ。
 表紙の写真のなんと印象深いことか。
 99人の思い、いや掲載されなかった人たちの思いまでをも雄弁に語っているようだ。
 一人の僧侶が降りしきる雪の中、瓦礫の荒野に立ち静かにお経を唱えている。そこには神々しささえ感じられる。そして鎮魂の思いが読む者の胸にしみてくる。
 一瞬で家族を失った無念さ、自然の力の前での人間の無力さ、未だ行方の知れない者への思い、字を追っていくといつしか涙が頬をつたう。
 そして彼の手記も載っている。
 津波が診療室の一階を飲み込み、波に運ばれてきた家の屋根や船が不気味な音をたて外壁を擦る中、二階に逃れた彼は完全に周囲から孤立し、無意識に座禅を組んでいたという。
 彼は死を覚悟していた。このときの心境をこう語っている。
 「やがて命を天に預けたと言いますか、天の流れに身を任せる覚悟ができました。もし生かされたら、きっと意味があるはずだ。そのために残りの人生を捧げようと誓いました。」

 また未曾有のパニック状態のなか、秩序を守り、互いに思いやる人間の、日本人のすばらしさを実感した手記。
 亡くなった方々、そして悲しみの分、未来に向かって力強く生きようとする手記も載っている。 
 手記を寄せた人たちは誰一人、作家ではない。
 素人の表現だからこそ、そのときの心境がまっすぐに胸を打つ。