今年の桜

  sakura_114.jpg春先に、日本を震撼させるほどの大きな悲しい震災が起こり、いまも被災地では、生き残りから復興に向けた懸命の営みが繰り広げられています。
 桜を愛でる余裕などないだろうという気持ちと、でも、桜はいつもの春のように何事もなかったように咲くんだろうなという気持ちと。
 昨年と同じ、近くのお寺の桜を撮ってみました。
 手前の椿は、雄しべを覆うフリルのような花弁の特徴から、朴伴錦(ぼくはんにしき)でしょうか。(4/14 撮影)

ミモザ 復活!

 mimoza_20110327_.jpg3月11日、東日本大震災にみまわれ、私の第二のふるさと、仙台をはじめ、東北地方の沿岸は広域にわたり、人命財産ともに甚大な被害を被りました。
 しばらくは何も言葉にできませんでした。
 仙台周辺に在住の同級の中には、診療所が被害に遭って診療ができず、ボランティアで被災地に貢献している者もいます。同じ医療人として頭が下がります。
 悲しみを乗り越えて、復興への長い道のりが始まったばかりです。
 関東も、場所によっては被害も報告されていたり、また計画停電が実施されたりで、決して余裕があるわけではありませんが、東北の耐えがんばっている方々に可能な支援をしていきたいと思います。
 さて写真のミモザ、昨年の3月末、季節外れの重い「なごり雪」の着雪で道路側に折れましたが、庭師の方の尽力で枝を戻し、今年は見事に復活開花しました。
 東北の人たちに、エールとして送りたいです。

2月の「ご意見ポスト」から

ご意見
「先生の説明で,歯ぐきの状態と体調が密接な関係であることがわかりました。
“身体は統合されているもの”という実感でした。」

回答
「一番お伝えしたいことをご理解いただき,こちらもうれしい限りです。
 おっしゃる通り,口は体調が最も敏感に反映されるところです。
 身体の表面の皮膚であっても,例えば女性の場合,寝不足の時などは,お化粧の『のり』が悪いと聞きます。
 皮膚より表皮の薄い粘膜の場合,より敏感に影響を受けます。
 しかも口の粘膜は唾液で保護されていますが,唾液の性状や分泌量は自律神経によってコントロールされています。
 その自律神経は、体調のみならず精神状態によっても影響を受けます。
 ブラッシングももちろん大事ですが,心身を健康に保つということもとても大事なことですね。
 難しいことでもありますが。」

冬の満開

n.jpgmukudori.jpg大晦日に、隣町のスーパーまで買い物に行きました。
 その横の公園に目をやると、なんと大きな木に白い花が満開ではありませんか。
 冬桜? 近づいてよく見ると花に見えたのは白い実でした。
 豆に白くまぶした駄菓子をご存知でしょうか。まさしくあれです。
 それにしても何の木でしょう。
 早速帰って、ネットで「冬 白い実」で検索してみたところ、ナンキンハゼだとわかりました。
 実はこの公園の近く、ナンキンハゼの街路樹が約1kmにわたって植えられているお気に入りの通りがあります。紅葉の頃は緑、赤、黄色のグラデーションが見事です。
 今は剪定されて寂しい姿になっていますが、剪定しなければこんなきれいな実をたくさんつけるんですね。
 「花より団子」 この時期、鳥たちには何よりのごちそうのようです。
(写真は1/2に撮影)

師走のCDコンサート ’10

cd-10-photo444.jpg12/5 恒例の「師走のCDコンサート」を開催しました。
 今年は7名の方の参加をいただき、楽しいひとときをご一緒に過ごしました。
 今回の趣向は,プログラムの1番から10番までは,それぞれペアで5組,原曲とアレンジバージョンを組み合わせました。
 もうひとつは、ショパン生誕200年にちなんで、個人的に好きな短調(バラード1番)と長調(舟歌)を、最近特に気に入って聴いているキーシンの演奏で聴いていただきました。
 キーシンについてはこのプログラム以外にもうひとつ,ショパンの祖国ポーランドのワルシャワで今年開催されたガラ・コンサートでのピアノ協奏曲2番の実況録画をTVで鑑賞しました。
 素晴らしい演奏で,会場スタンディングオベイションの嵐。TVを視ていた皆さんからも思わず拍手が起こりました。
 いい演奏って,メディアを通して間接的に触れてもその感動は伝わるんですね。

Program

1.平均律クラヴィーア曲集第1巻より第1番ハ長調
倉本 マリ(P)
2.Gounod: Ave Maria
Mischa Maisky
3.Bizet: Les Pêcheurs De Perles – Je Crois Entendre Encore
Plácido Domingo; Carlo Maria Giulini:
Los Angeles Philharmonic Orchestra
4. 真珠とりThe Pearl Fishers
Paul Mauriat
5.Bizet: Les Pêcheurs De Perles – C’Est Toi…
Au Fond Du Temple Saint
         Gregory Cross, Gino Quilico; Charles Dutoit:
Montreal Symphony Orchestra
6.Bizet: The Pearl Fishers – Au Fond Du Temple Saint
Izzy
7.Pachelbel: Canon & Gigue In D – Canon
Jean-François Paillard: Paillard Chamber Orchestra
8.涙のカノン(パッフェルベル)   
  Raymond Lefevre
9.Rachmaninov: Vocalise, Op. 34/14  
 Mischa Maisky,
10.Rachmaninov:Vocalise,Op.34/14
Kathleen Battle
11. Chopin: Ballade #1 In G Minor, Op. 23,
Evgeny Kissin
12.Chopin: Barcarolle In F Sharp, Op. 60,
Evgeny Kissin
13. Last Christmas
Michia Monique
14.Keith Jarrett The Köln Concert 1975
 

今年の秋は—

fall1590.jpgautumn1592.jpg
 記録的な今年の夏の猛暑,そしてその後の残暑,さらにこのところの急激な冷え込みで、かなり期待したのですが,残念ながら時期やや尚早、これからでした。
 それを知ってか知らずか、観光客もほとんどいなく、じっくり構図を考えての写真がとれました。
 もう一枚はそれより1週間後の10/28 蓼科でのドウダンツツジの紅葉です。
 こちらは前日氷点下まで冷え込み、また当日は本格的な雨だったので、身体のことも考えて屋外での撮影は断念,ホテルの中から外の植え込みを撮影しました。
 全国的に10月としては記録的な冷え込みとなりました。
 今年はなんと寒暖の差が大きな年でしょう。

ゴールドタービン

tuebine.jpg    先程,ソムリエナイフについてお話ししました。
 実は私には,物にこだわるというか,人が持っていない物を欲しがる嫌な癖があります。そのくせ、人が持っている物には興味を持たない、いわゆるへそ曲がりなのです。
 例えば,私以外の家族は全員携帯電話を持っていますが,私はなんと未だかつて持ったことがありません。
 事後報告になりますが,昨年 KAVOというドイツのメーカーのゴールドのタービンを買いました。(笑)
 タービンとは,歯科治療で歯を切削するあのキーンというドリルです。
 しかも私の名入り(右上)です。
 (もっともゴールドといっても、ゴールド色なだけですが)
 これは、メーカーの創立100周年を記念して限定販売されたものなんです。いわば世界にひとつだけ、なのです。
 メーカーの方に,
「飾るだけでどうせ使わないから,中のカートリッジ(回転する部分)外してその分安くしてくれません?」
って頼んだら、
「できません」
とのこと。
 外側だけでよかったんですけどね。
 でもこのタービン、時々診療に疲れて手抜きをしたくなった時,これ眺めて心入れ替えています。
 ちなみにこのタービン、ソムリエナイフが7本くらい買えますが、残念ながらワインの栓を開けることはできません。

ソムリエナイフ

 knife.jpgついに、ライヨールのソムリエナイフを買ってしまいました。
 2万円ちょっとの出費でした。
 普段それほど高いワインを飲んでいるわけでもないのですが。
 それに今までのソムリエナイフでも事足りていたのですが,やはり本物って違うのかなという好奇心からの購入でした。
 私は欲しいものがあると,1週間待ってみます。
 それでも欲しいという気持ちが変わらなかったら購入することにしています。
 今回もやはりその思いが変わらなかったので,必需品では決してありませんが,購入に踏み切りました。
 黒檀の柄に葡萄の象嵌が施されていて,気に入りました。
 一日の仕事が終わり,決して高くないワインの栓を開けるその瞬間に思い入れを込めて楽しんでいます。

折れてなお—桜

 img_1370_2.jpg 今年の春は天候不順で,暑かったり寒かったり。
 春らしいのどかな陽気は数えるほどしかありませんでした。
 「上州名物 かかあ天下と空っ風」といわれますが、強風は冬のことで,今年前橋では,桜の頃に嵐のような強風に見舞われました。
 しかしこの「荒れた春」は、こんな不思議な光景を見せてくれました。
(写真は4月上旬に撮影)

桜-スペイン坂辺り

 sakura10.jpgsakura10-2.jpg研修のため,4/3から東京の溜池にあるホテルに1泊しました。
 この時期,この周囲の小道が桜でうめ尽くされるのを予想してホテルを選びましたが,まさしく正解でした。
 アメリカ大使館や通称スペイン坂のあるこの辺りはクランクのような小道が多く,それは故意に設計したのではないかと思わせるような風情があります。
 こういう道はゆっくり歩きたくなりますね。